3月5日、白保海岸でベントス(底生生物)調査を行いました。これまでは、主に石垣島の中高生と一緒に行ってきましたが、今回は家族参加型の調査として、7家族17名、しらほ学童クラブや白保日曜市を利用されているご家族に参加いただきました。

ちびっ子も大人も楽しみながら、環境学習としての調査です。ひのくにベントス研究所の森敬介先生に協力いただき、たくさんの質問が飛び交う調査となりました。身近な海を知ることができ、定期的にモニタリングを続けることで、白保の生物多様性の豊かさの指標となります。

底生生物とは、カニや貝など水底に暮らす生物のこと。潮の引いた浅瀬には、小さな生き物たちがサンゴや石の裏、砂の中など、自分たちの生きる場所を見つけ、身を守り生き抜いています。

この日は天候にも恵まれ、ゴカイ、カニ、ヒトデ、ウニ、ナマコ、貝など、20分間で32種を採取しました。最近ではあまり見られなかったウムズナー(おいしい小さなタコ)もいました。持ち帰りたい気持ちを抑え、調査シートに記入した後、そっと海に返します。

120種以上のサンゴや300種以上の魚が棲む白保の海。底生生物の調査は2020年に始まったばかりです。この先、子どもたちが新種を発見する日が訪れるかもしれません。新たな発見とともに、ウムズナーや貝などが食卓に並ぶ「おかずとりの海」と呼び続けられる、豊かな海に回復することを願いながら調査を行っています。

Written by NPO夏花