2017年10月7日から10日の日程で、白保まるごと体験ツアーを開催しました。このツアーはHIS様と提携し2014年より毎年行っている、白保村の自然や文化、村人との交流を満喫できるスタディーツアーです。
今回は静岡県より女性グループの方が参加されました。
一日目は参加者の方にサンゴについて知ってもらうため、サンゴの生態やサンゴ礁について、また白保村とサンゴ礁との密接な関係性についてレクチャーを聞いて頂きました。
その後、サンゴ礁文化が色濃く残る白保集落を集落ガイドである地元のおじぃと共に散策しました。集落内には、サンゴで積み上げられた塀(石垣)や、その昔サンゴで作られた井戸などがあり、おじぃの解説のもと村の文化や歴史について学びました。
この日の夕方からは、地域で農業等を営む家庭に泊まり、稼業体験や農家の方との交流をしながら、ここ白保村に住む人々の暮らしぶりを体験頂きました。
2泊の民泊に続く3日目は、待ちに待ったシュノーケル体験です。白保海岸では、世界最大規模を誇るアオサンゴ群集を始めとする、様々なサンゴを観察することができます。その素晴らしい海をお楽しみ頂く前に、サンゴ礁保全活動として赤土の流出を防ぐグリーンベルトの植栽をしました。
赤土とは、粒子の細かい沖縄特有の土であり、雨によって畑から流れ出たものが海に流入してしまうとサンゴに影響があると言われています。ツアーでは参加者の方も実際に畑へ出て、畑の周囲に月桃という植物をベルト状に植栽します。そうすることで、月桃が根付き成長すると、緑のベルトとなり赤土の流出を防ぎ、農家の方々の大切な土を守ることにも繋がります。サンゴに悪影響を及ぼす赤土ですが、農家の方からすると貴重な財産でもあります。それらを守ることができる、一石二鳥の活動でした。
グリーンベルト植栽活動とビーチクリーンを終え、ようやくシュノーケル体験です。この日はあいにくの空模様でしたが、たくさんのサンゴや魚たちが出迎えてくれ、参加者の方にとって初めての白保の海を満喫して頂くことができました。
あっという間の3泊4日でしたが、参加者の方に感想をお伺いすると、「3泊だからこそ、より充実した体験をすることができ、大満足のツアー内容です」と仰って頂きました。参加者の皆様、本当にありがとうございました。また石垣島に来られる際は、ぜひ白保村にお立ち寄りください。
NPO夏花では来年もこの白保まるごと体験ツアーを実施する予定です。普段のご旅行ではなかなか味わうことのできない村人との交流や、島の自然や文化についての学びの時間を体験してみませんか?沢山の方のご参加を夏花スタッフ一同、心よりお待ちしております。