「サンゴ礁文化」と呼ばれる白保の暮らし、島人との交流の機会を提供しています。

 

「白保村ゆらてぃく憲章」は、新石垣空港の開港などによる自然環境やコミュニティの変化に備え、村の伝統や優れた資源を守り活用することが目的です。将来目標「海と緑と心をはぐくむ、おおらかな白保」を掲げています。憲章は、多くの住民の意見を把握し、白保の総意となることを目指しました。

NPO夏花は、この憲章に基づく村づくりを具体化するために、白保の自然・文化体験活動を推進することがとても大切なことだと考えています。時代の流れによる暮らしの変化の中で、自然や文化が年々変質していきます。何気ない身の回りの自然や生活文化は、文化財指定されているものや祭事など意識的に保全・継承されているものと異なり、失われやすいものです。NPO夏花では、こうした島の当たり前の暮らしを通じて、多くの皆さんに自然や文化の素晴らしさを知っていただくことの出来る島人との交流の機会を提供していこうと考えています。

 

白保の暮らし体験 稼業体験(野菜農家)  白保の暮らし体験 稼業体験(畜産農家)

白保は、昔ながらの農村集落で現在も農業・畜産業が盛んな地域です。その暮らしは集落の東の海に広がるサンゴ礁とも深く結びついています。「サンゴ礁文化」と呼ばれる白保の暮らしの中にはサンゴが与えた多くの恩恵を垣間見ることができます。例えば、赤瓦屋根、フクギの屋敷林、石垣の残る家々を見ると、いたるところにサンゴが使われています。また集落周辺の農地は、サンゴが風化してできた土壌です。農作物もサンゴ礁の恵みのひとつといえます。2014年3月からは、サンゴ礁と共に暮らす島人との交流や、サンゴ礁の観察・保全活動に参加するスタディツアーを実施しています。

その中心的な活動が、白保の暮らし体験です。中でも白保の稼業体験はここでしか体験の出来ないものです。畜産農家、野菜(ゴーヤ、オクラ、玉ねぎなど)農家、サトウキビ農家、花卉栽培農家、工芸家、海人など白保の稼業には様々なものがあります。白保の暮らし体験に関心のある方は、夏花事務局までお問い合わせください。

 

稼業体験に参加されたお客様の声
「農作業の大変さと、自分で収穫したものを食べることの嬉しさを知った。疲れたけど、とてもやりがいがあった」
「農家さんが親切で優しかったので、とても楽しかった!」
「稼業体験は、個人旅行ではなかなか体験できないと思うので、とても有意義だった。伝統織物の稼業体験をしたが、技術や思いが親から子へ受け継がれることの素晴らしさを知った」
「興味のある畜産業の体験ができて良かった。畜産農家さんのお話も直接聞けたので学ぶことが沢山あって良かった」