NPO夏花では、白保海域におけるサンゴ礁の状態を把握する為にSPSS法と言われる手法で、年4回、海底の赤土堆積量を測定しています。海底に沈殿する赤土の量に応じて、ランクを9段階にわけて海底の状況を判断します。ランク5bからサンゴに悪影響が現れはじめ、ランク6以上からは明らかに人為的な赤土等の流出による汚染とされています。調査では、ランク6や7といった数値も出ており、海域内のサンゴ礁環境が決して健全とは言えない状況であることが分かっています。調査により海域の状況を把握するだけでなく、調査結果を公表するなどして赤土流出防止対策を訴えるなど、今後もサンゴ礁環境改善のための継続的な調査が必要とされています。
rank
[ランク5b以上] サンゴに悪影響が現れる
[ランク6以上]   明らかな人間活動の影響 →ランク詳細

 

 

 


この調査は、WWFジャパンが2000年より地域ボランティアと協力しながら実施してきたものを、2014年からはNPO夏花が引き継ぎ、白保魚湧く海保全協議会のメンバーと連携して実施しています。2014年以前のデータはWWFジャパンのHPよりご覧ください。 NPO夏花では赤土堆積量調査の指導や研修受け入れなども実施しています。興味がある方は夏花事務局までご連絡ください。